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第137回2016.08.30

インタビュー:天童市総務部市長公室ふるさと納税推進係 主査 沼澤 賢次さん(下)

 ふるさと納税で平成27年度に全国で第3位になった天童市。納税額が急増するきっかけとなったのは沼澤さんの発想だった。しかし、沼澤さんはそれまで税務課4年、財政課5年、その後政策企画係と仕事をこなしてきた。
 入庁してすぐに、個人市民税や法人市民税の賦課、申告支援システムの導入や賦課計算ソフトの開発に携わった。三位一体改革の時期で税制にとっても大きな転換期だった。財政課では、財務会計システムの開発、2年目に公会計(基準モデル)の導入を行っている。そして、平成24年4月に行財政改革推進本部事務局(兼)総務部市長公室政策企画係(兼)総務部財政課財政係という職務を割り当てられる。忙しさは半端ではなかった。1年後に兼務がとれ、政策企画係専任となった。


稲継   この平成25年4月1日に、市長公室の政策企画係に本属として専担になったわけですが、このころの仕事量というのは、前の3つ仕事をやっていたときに比べて、だいぶ楽になった感じですか?

沼澤   いきなり楽になりましたね。

稲継   いきなり楽になった。時間をもて余した感じ?

沼澤   時間をもて余した感じでしたね。

稲継   どうしようと思われました?

137_01.jpg沼澤   財政課って、どこの自治体も忙しいじゃないですか。結局異動した先が3つ兼務だったので、結局まだ忙しいままで、それがいきなり何もなくなったので、行政評価をまず直したいなというのがあって、今まで天童市は事務事業評価をずっとやっていたんです。もう、そろそろ時期は越えたのかな、所期の目的は達成したのかな、というのがあって、行政評価を事務事業評価から施策評価に移行するというのをさせていただいて。あともう1点は、私は改善関係の担当もしていて、それまでの改善運動は2つあって、自分の気づきと他署への提案という2つなんですけど、今まで他部門への提案をメインにやっていたんですけど、やっぱり出てこないんですよ。よそ様の仕事に口出すような話は叩かれることもありますし、なかなか提案が出てこなくて、全然活性化してなかったので、そこを改めて、自分の業務をメインに見直してもらうというように直して、私の発案ではないですが募集した結果、「駒やかカイゼン運動」というネーミングが出てきて。天童市は駒の産地なので、きめ細やかの「コマ」と将棋の「コマ」をかけて。

稲継   ああ、かけて。漢字は将棋の「駒」を?

沼澤   はい。「駒やかカイゼン運動」という運動をやらせていただきました。

稲継   これは皆さんのそれぞれの業務と自分のことを振り返ってみてください、見直してくださいという話ですね。

稲継   「駒やかカイゼン運動」というのは、民間で言うところの改善ですよね。どんな提案やどんな振り返りが上がってきましたか?

沼澤   思ったより自分でやっている仕事より、みんなで連携してやっている所の見直しの方が多かったですね。

稲継   例えばどんなことですか?

沼澤   初年度に市長賞を取ったのが、たしか都市計画課で、担当の表記だったのかな。ちょっと振り返らなければ分からないんですけど、電話を取り次ぐときに、内線番号が分かりづらいので、単純に電話の上に内線番号を目立つように駒の形で作ったとか、そういうアイデア。

稲継   駒で。(笑)面白いですね。

沼澤   あと2年目で出てきたのが農林課からで、8月頃に雹が降ってリンゴが駄目になりまして、傷のついたリンゴをイラストにかわいく描いて、販売の支援をしたというのがあったりして、連携でやって改善していく提案が多いなと感じましたけど。

稲継   なるほど。ありがとうございます。翌平成26年度からふるさと納税の本格的開始ということになるんですが、準備は平成25年度から始めておられたのですか。

沼澤   そうですね、やると決まったのが平成25年の12月頃で、翌年2月、3月あたりで、ある程度ラインナップは確定して、という感じです。

稲継   それは沼澤さんがメインでやっておられたという感じですか?

沼澤   私ともう一人の先輩で、制度の概要やスキーム、ホームページとかの準備をしました。

稲継   なるほど。ふるさと納税という、昔から制度としてはあるんだけども、ここにきて急に各自治体の取り組みが活発になってきたわけですが、それに、天童市も参加することについての、市長だとかトップの方の判断というのはどのようなものだったんですか?

沼澤   基本的には「やる」と言ったのは市長なので、それで我々が下準備をしたという形なんですけど。やはりその当時鳥取県とか、あの辺の米子市とかの人気がすごくて、うちは何もしてなくて年間50万とかそういうレベルの話だったので。

稲継   どういうふうに仕掛けていくというか、どういうふうに発信していこうと考えられましたか? やると言ったのは市長ですが、中身についてはそれぞれの担当者の思いとか、やり方があると思うんですけども。

沼澤   私はそのときは、とりあえず、こんなに来るとはまず思ってなかったので、年間の予算を立てたのが100万円なんですよ。年間100件くればいいかなくらいの感覚で立てたんですけども。その当時も今も人気なのが肉、米、酒なんですよね。米はとれますけど、東北で米がとれないところはほとんどないので、肉、米、酒で真っ向から勝負しても勝てないな、というのがあったので、うちはやっぱりフルーツなのではないかなあと思って、フルーツをまずトップに持っていって。そのときに、フルーツ前面押しっていう自治体はなかったと思うんですよ。あったとしてもブドウとか、単品、単品での見せ方はあったと思うのですけど、これだけフルーツがありますよ、という見せ方をした自治体はなかったと思うので。

 あともう一つは、昔から課題になっている将棋の駒産業を再興させるという点で、もらえる特産品のほかにストラップを送るという。

137_02.jpg
将棋駒ストラップ(サンプル)

稲継   将棋の駒のストラップですね?

沼澤   はい。

稲継   それを平成25年の12月ぐらいから、準備されたというわけですね。

沼澤   そうです。

稲継   で、実際は平成26年度から本格的にスタートしたということですね。スタートした当初はどんな感じだったんですか?

沼澤   当時年間の予算が100万だったんですけど、100万が数時間で終わったんですよ。

稲継   数時間で終わったっていうのはどういうことですか?

沼澤   数時間で100万を超えちゃったんです。

稲継   予算の100万を超えちゃった?

沼澤   初日で。

稲継   100万というのは、何件くらいあったら、100万になる?

沼澤   うちは1口1万なので、100件ですね。

稲継   前年が50万ぐらいだから、100万ぐらいになるだろうと。で、100万の予算が出たら、数時間で超えちゃったと。

沼澤   我々実は、制度を始めるにあたってどこにも視察とか行ってないんです。なので、どういう体制でやっているかも分からないまま、今みたいにネットからまっすぐ申し込むのではなくて、申込書を書いてもらう、もしくは入力してもらって、メールかFAXで出してもらうみたいな感じでやっていたので、申込書の打ち出しと、電話対応、打ち出した後のExcelでのデータ整理でもう深夜まで、というのが1カ月ぐらい。

稲継   その担当は何人ぐらいの態勢でやっておられたんですか?

沼澤   ここまで申込が来るとは思ってなかったので、ふるさと納税がメインの担当って誰もいないんです。

稲継   ああ、そうですか。副業というか、本来の業務を持ちながら手伝いをするみたいな感じですね?

沼澤   たまたまふるさと納税の主担当は私となっていたので、私が申し込みの入力とかはしていましたけど。

稲継   そうですか。じゃあ、フルーツということ、将棋の駒の職人育成ということを前面に出して、それが共感を呼んだということですね。

沼澤   消費だけの世界だったので、ふるさと納税は。支援という意味があるんでしょうけど、実際に「お肉がおいしかった」で終わるのではなくて、そのほかに、地方の伝統工芸のものを直にいただけると。それが、ましてや自分の名前が入っているということで手元に残るというような形、さらにはそれを希望することで、伝統工芸の支援にも繋がるという形をとれたのが、一番よかったのかなと思っています。

稲継   自分の名前が入っているって、どこに入るのですか?

沼澤   指し駒の普通のサイズの裏側に3文字まで自分の好きな文字を入れられるんです。それがご自分の名前であったり、お孫さんの名前であったり、息子さん、娘さんの名前であったり。合格祈願であったり。

稲継   なるほど。将棋の駒というのは天童市のどの辺で作っているんですか? 先ほど駅から南側に下りたところに、いくつか将棋の駒屋さん、何とか商店とか何とか生産所みたいな、ああいう民家みたいな所がありましたけども・・・

沼澤   あの辺です。自分の家でやっている方が多いです。

稲継   そうですか、僕はもっとでかい工場か何かがあるのかなと思っていたんですけど。普通の家の軒先でやっているみたいなイメージですよね。家内制手工業みたいな。

沼澤   そうですね、家内産業の一つですからね。あんな感じですね。

稲継   そこに職人さんが住んでおられて作っておられる。それが、だんだん作り手が減ってきたということでしたっけ?

沼澤   そうですね。高齢化してきて、作り手の方も減ってきて、産業規模も縮小してというのが、これまでの現状でしたね。

稲継   ストラップを返礼品の中に入れることによって、やはり相当職人さんたちの需要も増えたと考えてもいいのでしょうか?

沼澤   職人の需要は増えました。でも、彫れるようになるまで10年かかると言われるので。

稲継   そうなんですか。

沼澤   はい、なのですぐに対応できないのが現状です。将棋の産業の需要としてはピークが昭和55年で4億4,000万円なんですが、ふるさと納税を始める前が1億2,000万まで縮小しているんです。

稲継   はあ、1.2億。

沼澤   はい、それ以後、初年度のふるさと納税で1億8,000万円まで回復して、おそらく27年度は3億円近くになるので、倍以上の産業規模にはなってきているのではないかなと思うんですけど。

稲継   そうなんですか。職人さんはてんてこ舞い?

沼澤   てんてこ舞いですね。本当に設備投資したり、彫る以外の部分で雇用を増やしたりという形で。

稲継   彫るのは職人さんでなければならなくて10年かかるから。その他の工程は誰かに頼んで、人を雇用して、雇用も生まれているということですね。天童は江戸時代から、地域活性化のために、将棋の駒を彫るということを始めて、木がここで取れるわけではないけど、伊豆諸島とか鹿児島から輸入して、職人さんを育成して作ってもらっていた。

で、戦後も昭和55年には4億円ぐらいの産業だったんだけれども、その後かなり衰退してきた。しかしふるさと納税のお礼の品の一つとして、ストラップを入れたことによって、相当回復しつつあると。傍からみているととてもいい取り組みだと思うんですけれども、職人さん達からの声とか何かありますか?

137_03.jpg沼澤   非常によろこんでいらっしゃいます。基本はうれしいんですけど、今、実はストラップは申込を止めているんです。去年の分の生産が追いつかない、というぐらいの件数なので、大変ありがたいんですけど、やっぱり大量に生産できるようになるまでにはもう少し時間がかかるので。ただ、やりがいはあるみたいですけどね、非常に。直接寄付者の方からお礼とかも来ますし。

稲継   そうなんですか。それは、市ではなくて彫った人にも?

沼澤   来ると行っていましたね。さらに注文もくると。

稲継   彫った人が誰だか分かるんですね。

沼澤   ネットを見ると分かります。

稲継   では、そこに今度は将棋の駒とセットで買おうとかそんな話?

沼澤   そんな話もありますね。

稲継   それは、やっぱり単なるふるさと納税だけじゃなくて、それから発展した新たな産業育成ですね。波及効果はすごく大きいなと、今の話を伺って思います。納税額ですが平成25年は50万とか60万くらいだったのが、平成26年はいくらぐらいになったんですか?

沼澤   平成26年は7億8,000万円です。

稲継   すごい金額ですね。平成27年もやっぱりそれぐらい?

沼澤   27年は32億円です。

稲継   伸びがすごいですね。

稲継   他方、総務省の方からは、派手な返礼品は駄目よ、みたいな声があって、

沼澤   ありましたね。

稲継   例えば家電製品を返礼品にしているところがあって、これは違うんじゃないかなと思っていたんですが、たまたま、そこに工場があるから、その辺で返礼品にしてもいいという理屈だったと思うんですけどね。

それはそれで通らないわけではないけど、地元産業の振興というのは地元の小さな企業とかあるいは農家とかの育成とかがすごく大事なポイントで、地域活性化というのはそういうところからくると思うんですよね。そういう意味では、返礼品の中身も地元の小さな農家とか、小さな将棋職人さんのこととか、考えておられるというのは、地元に密着したことをものすごく考えて地域おこしを考えておられるなと思いました。
 この辺は最初に財政係におられたときに、財政のバランスが取れているけども、外に発信するのがうまくいってないと先ほどおっしゃっていましたね。その辺のことと、フルーツをメインにとか、将棋の駒をとかいうのは沼澤さんの中で、昔の職務経験と何かつながるようなところがあるんですかね。

沼澤   そうですね、よくうちは東根市と比較されて叩かれていたので、情報発信はとにかくしてやろうという感じではいましたよね。あとは、地元の産業との兼ね合いという話になると、やはり元々が地方と都市間の税収の格差の是正というのが目的なので、先ほど先生がおっしゃったような大企業の製品を出してしまうと、例え地方で雇用が生まれたとしても、結局は本社が東京にあったりで、構造的な格差の解決にはならないと思うんですよ。この構造的な部分を解消するような手法に最もマッチしている制度だと思うんですけれども。ちゃんとそこのルールに乗っていかないと、いつまでたっても格差というのは解消されないな、というのがあって、財政でやった経験が基本的にそういうところには反映されているでしょうね。

稲継   なるほど。平成26年の4月にスタートして丸2年たちました。平成28年4月からはふるさと納税推進係ということで、これは新設の係になるんですね?

沼澤   新設です。

稲継   で、この係の主査になられたわけですね。今後どういうふうに進めていこうというふうにお考えでしょうか。

沼澤   そうですね、ここまでたくさんの皆さんにご支援いただいているので、まずは、ご支援いただいた寄附を天童らしい部分で、有効に活用させていただきたい。今進めているのが、将棋の駒の産業というのは、ふるさと納税で非常に需要があって、活性化してきています。後継者の育成講座というのもあるんですけれども、これまでの5年間の育成期間の受講者が5人だったのが、去年は急に倍近くきているんです。これをまず大事にしていかないといけないというのがあって、あと他に今年から新しく始めたのが、将棋駒産業の振興のためには、将棋の人口をまず拡大しないといけないと思ってまして、特に今、ゲームは多様化していますし、ネットは当たり前ですし、盤で将棋を指す人がだいぶ減って行くのは目に見えていることなので、それで人気将棋漫画の「3月のライオン」という漫画がございまして、

稲継   3月のライオン。

137_04.jpg沼澤   アニメ化も実写化もされるというお話があって、それとコラボレーションをして、ふるさと納税で天童を知った方に漫画を通して将棋を好きになってもらいたい。で、その漫画に読者の方がいらっしゃるので、その漫画のファンの方に天童を知ってもらって天童を好きになってもらって、訪れていただきたい、という取り組みを今やっています。

稲継   漫画って結構人を引きつけるというか、ファンも多いからつながる可能性も大きいですね。

沼澤   そうですね、特に若年層の方がやっぱり実際の将棋盤から離れていくというのがあるので、ターゲットを絞ってそんな形でやらせていただいてます。

稲継   ありがとうございます。

 最初は市民税係で税の収入の所。市税ですから市民からの税金が主になっている。財政の方で全体の市のシステムが分かり、そして、公会計基準モデルの導入によって、市の持っている財産がどうなのかということも把握した上で、今度は行政改革を担当した。幅広く市の行政全体を把握できる立場におられました。それらの経験を生かしながら、今度は他所から納税してもらうようなシステムに携わっておられる。

 このメルマガの読者の方は、全国の市町村の職員の方がメインで、あとは県の方とか、国家公務員、あるいは民間の企業の方とか、様々な方が目にしておられます。特に全国の市町村の職員の方に向けて、何かメッセージのようなものがありましたら、最後にお願いしたいなと思います。

137_05.jpg沼澤   私もまだ役所に入って13年ですか。全然職場経験としては浅い方ではあると思うんですけれども。役所の仕事というのはやっぱり、ふるさと納税等は別にして、成果が目に見えてよくわかるというものではないと思います。たまたま私は成果が見える仕事を今させていただいているので、こういった形で取り上げていただくことも何回かあるんですけれども、見えないけれど仕事の成果を出していくというのが非常に難しい時代になっているとは思います。ただ、やはり皆さんのお仕事が確実に市民の方々の生活の礎になるといいますか、土台にはなるので、そこをベースに一緒に頑張っていけたらなと思っておりますので、共に頑張りましょう。

稲継   はい、ありがとうございます。

今日は、天童市にお邪魔して、市長公室の沼澤さんにお話をお伺いしました。どうもありがとうございました。

沼澤  ありがとうございました。


 税金賦課計算ソフトの開発、公会計制度の導入、駒やかカイゼン運動の推進など、かなり大掛かりな改革に取り組んできた沼澤さん。ふるさと納税の担当になった当初はこれほどの金額になるとは想像もしなかったという。彼の次の言葉が印象的だ。

 「支援という意味があるんでしょうけど、実際に『お肉がおいしかった』で終わるのではなくて、そのほかに、地方の伝統工芸のものを直にいただけると。それが、ましてや自分の名前が入っているということで手元に残るというような形、さらにはそれを希望することで、伝統工芸の支援にも繋がるという形をとれたのが、一番よかったのかなと思っています。」

 ふるさと納税は納税するひとの気持ちにいかに訴えかけるかが重要だ。ガバメント・クラウドファンディングでふるさと納税の使途を限定し(例えば、国際シェアハウスの開業(岡山県真庭市[地域おこし協力隊員の企業支援])など)返礼品がない形での寄付も増えている。熊本地震の際には多額の寄付が集まったが、ふるさと納税制度を活用したものも多かった。いずれも寄付者の心に訴える何かがある。

 沼澤さんの目標はふるさと納税の金額の多寡だけではない。それを活用して天童市をいかに活性化するか、特に地元農業や地元産業をいかに育成していくかという点が一番の関心事である。年間を通じてさまざまなフルーツが収穫される天童市ならではの、また、将棋のまちを前面に出す天童市ならではの取り組みがなされている。


取材後記

 天童温泉では湯の香松の湯さんにゆっくりと1泊させていただきました。温泉街のすぐそばを流れる倉津川にはたくさんの橋がかかっていますが、それぞれ王将橋、金将橋、銀将橋などと将棋の名前がついているのはさすがに将棋の町だなと感じました。

 天童は山形空港から車で20分と近く、新幹線でも東京から2時間40分です。果樹園が多くあり、さくらんぼ狩り(6月上旬~7月中旬)、もも狩り(8月上旬~9月上旬)、ぶどう狩り(8月中旬~10月上旬)、りんご狩り(10月上旬~11月下旬)など、季節によっていろいろな果物狩りを楽しむことができます。訪問が4月だったので残念ながらどれもあいませんでしたが。東北を代表する古刹である通称「山寺」立石寺も近く(立石寺自体は山形市にありますが、山形駅からは車で30分、天童駅からは車で20分です)1000段以上ある石段を登って絶景が見える山頂まで行ってみました。さすがに日頃の運動不足がたたって足がきつかったですが、途中、芭蕉が俳句を詠んだ場所でしばし休憩しました。静かな、緑に囲まれた名刹です。

~閑さや岩にしみ入る蝉の声~


このコーナーは、稲継氏が全国の自治体職員の方々にインタビューし、読者の皆様にご紹介するものです。
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