学長挨拶

学長 植松 浩二
全国市町村国際文化研修所(JIAM)は、我が国の地方自治を支える全国の市町村長、議員、職員等の皆様方に、高度で専門的な知識やスキルを提供する研修を行うこととしており、近年では年間6千人規模で研修を実施し、これまでに延べ10万人を超える受講者の皆様にご活用いただいております。
社会・経済活動の進展や国際化により、地域社会の課題がますます多様化・複雑化するなかで、住民に最も近い市町村には、子育て支援の推進や大規模災害への備え、新型コロナウイルス等の感染症対策、行政のデジタル化の推進など、数多くの課題への取組が求められており、最前線で働く職員の皆様には住民からの大きな期待が寄せられています。
JIAMでは、こうした地方自治体を取り巻く様々な課題や環境の変化に柔軟に対応し、国際理解と国際感覚を持った企画力・課題解決力の高い人材を育成するため、幅広い課題をテーマにした研修を企画・実施しています。
令和4年度においては、①災害や感染症などに対する危機管理能力を強化する研修、②グローバルな知識と視野を身につける研修、③活力ある地域社会の実現に向けた課題解決力を養う研修、④地域社会を支える人材力の向上に資する研修等に重点的に取り組むこととしています。
多様な命を育む日本最大の湖 琵琶湖を擁し、日本仏教の一大聖地 比叡山を望む大津市の唐崎周辺は、かつて多くの渡来人が運んだ最先端の文化・技術と融合した新たな文化・技術が創造され、また、政治、文化の中心地でもありました。
グローバルな視点と行動力を持つ人材が育つ場として、この唐崎の地はまさにふさわしく、ここに集い、学び、交流した皆様がそれぞれの自治体に戻り、新しい課題に果敢に挑戦していく原動力となるよう、全力をあげて人材育成に取り組んでまいります。
皆様のご参加を、職員一同心よりお待ちしておりますので、是非、JIAMの門を気軽に叩いてください。
令和4年7月