実施報告
- 欧州から学ぶ持続可能なまちづくり(国内+海外)
- 【期間】令和7年8月24日-令和7年9月6日
令和7年度「欧州から学ぶ持続可能なまちづくり(国内+海外)」を8月24日(日)から9月6日(土)までの14日間で実施いたしました。
4日間の国内研修において事前学習を行った後、ドイツ、デンマークに赴き、実地研修や意見交換等を行いました。
本研修は全日程を流通経済大学 経済学部 教授 板谷 和也 氏にご指導いただきました。
研修の様子
写真(上段左から順に)
・流通経済大学 経済学部 教授 板谷 和也 氏の講義風景(国内研修)
・立教大学 経済学部 経済政策学科 教授 菅沼 隆 氏の講義風景(国内研修)
・(株)ヒンメル・コンサルティング 斉田 英子 氏の講義風景(国内研修)
・演習(事前調査)の様子(国内研修)
写真(下段左から順に)海外研修 訪問先での調査風景
■ドイツ
・リンカーン団地【都市計画】(海外研修)
■デンマーク
・グリーンバイクツアー【公共交通・環境】
・デモクラシーガレージ【まちづくり・公共空間】
・ヴィジュアル気候センター【環境】
上記のほか、国内研修講師及び海外現地コーディネーターとして以下の方にご指導いただきました。
・立正大学地球環境科学部地理学科 教授 伊藤 徹哉 氏
・大阪大学大学院 人文学研究科 外国学専攻 教授 石黒 暢 氏
・公益財団法人 自然エネルギー財団 上級研究員 田中 いずみ 氏
・ene techs フリーランス ジャーナリスト 永井 宏治 氏(ドイツ)
・aTree 代表 デンマーク在住ジャーナリスト ニールセン 北村 朋子 氏(デンマーク)
また、海外研修では上記のほか以下の視察先・団体等に訪問、交流させていただきました。(訪問順)
■ドイツ
・Regionalverband FrankfurtRheinMain(フランクフルト地域連合)【公共交通】
・フランクフルト市内視察(パウル・アーンスベルグ広場の改修、プラスエネルギーマンション、 ニッダ川の再自然化)【環境】
・International Architecture Exihibition【都市計画+エネルギー】
・ニーダーラード団地【都市計画】
■デンマーク
・Folkehuset Absalon【まちづくり】
・コペンハーゲン市役所【福祉とテクノロジー】
・Copenhill Amager Bakke Power Station(コペンヒル)【環境】
・高齢者福祉施設訪問 介護施設「バケハウス」 【福祉】
・REFA(バイオマスコジェネ施設)【環境】
受講者の感想
受講者の皆様からは次のような感想をいただきました。
「ドイツにおける理想を目指す取り組みの、現実の姿を実地に見ることができたのはよかったです。実際にはいろいろな障害を乗り越えるために無理なく妥協しながら進めている施策があると理解できたと思います。」
「実際にウェルフェアテクノロジーを見て触れて使ってみることができたことがよかったです。担当者の方の「テクノロジー=デジタル化ではない。やれることを増やすがテクノロジーだ」という言葉が響きました。」
「地域の課題解決が社会全体の課題解決につながる、という発想は新たな気づきでした。参加者の拡大や資金不足など、課題感は日本の取り組みと同様に思われましたが、集まる人の傾向は異なっていたようにも思います。違いについてさらに掘り下げ、日本での取り組みに活かしていきたいです。」
「気候変動問題について、ヨーロッパで危機感が強い理由がよくわかりました。日本ではどうしても個別の感染症や災害などに意識が向きがちですが、将来世代への影響も考えあわせ、こうした問題についても積極的に取り上げていくべきだと感じました。」
今回の研修には、全国から18名の方にご参加いただきました。今回学んだことや研修を通して築かれたネットワークを存分にご活用いただき、今後の業務に活かしていただけましたら幸いです。 JIAMでは、今後も地方自治体が抱える課題解決の一助としていただけるような研修を実施してまいります。どうぞご活用ください。