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JIAM情報ひろば

(報告まとめ)市民局市民部協働のまちづくり課 渡邉

第53回2007.11.28

「多文化共生とは?みんなで考えよう!」 ~研修報告とワークショップ~ 開催報告

「百年塾」は,市制施行100周年に向けて,市民サービスの向上をめざした職員の能力開発を目的に,職員の職員による職員のための研修会を開催しています。


ワンステップアップ運動「百年塾」 「多文化共生とは?みんなで考えよう!」
~研修報告とワークショップ~

開催報告

 百年塾の第3回目となる「職員の職員による職員のための研修会」を,10月30日(火)18時30分から本庁舎3階中会議室において開催し,22名の方々に参加していただきました。
 今回のテーマは,「多文化共生とは?みんなで考えよう!」とし,職員自主研究グループ「多文化共生研究グループ」との共催で,全国市町村国際文化研修所(JIAM)で開催された『多文化共生社会対応コース』を受講した,生活相談課の小林玲良さんと観光課の宮野宏子さんのお二人に講師を務めていただきました。(多文化共生研究グループからは,介護保険課の三浦さんにサポートしていただきました。)

写真:研修受講報告風景

まず,研修受講報告では,生活相談課の小林さんから,「福山市においても外国人の方が増える中,国際交流担当として多文化共生のまちづくりを進めていきたい。」という研修を受講するにあたってのねらいや,研修では特に「職員の意識改革」についてグループワークを行ったなど報告をいただきました。また,福山市の外国人登録者数の推移や在留資格別の割合そして現状と課題なども含め,たいへん分かりやすくお話していただきました。
 最後に,「研修で学んだ事例等を参考に,今後本市の施策に活かしていきたい。また他の部署においても窓口対応やわかりやすい表示方法の工夫など,多文化共生に取り組んでいきましょう。」とまとめていただきました。

後半は,観光課の宮野さんと介護保険課の三浦さんのファシリテートによる新潟中越沖地震の際に実際にあった事例を基にしたワークショップを参加者で行いました。
 ワークショップは,災害対策本部の外国人対応班という役割を命じられたグループに,災害発生直後から災害発生後3ケ月の間に起きた8つの事例が示され,各事例3分以内にできるだけ思いつく取組をあげていくという内容で,どう対応すべきかを考えている間に3分が過ぎてしまい,日頃から災害に対する準備をしておかなければと考えさせられるものでした。
 「日頃できないことは緊急時にもできない」ことを念頭に,普段から意識した取組が必要であるというまとめを行いました。

今回参加していただいた方からいただいた主な感想は次のとおりです。

(全体をとおして)
  • 多文化共生を身近な問題として考えることができた。
  • 自分の業務を通じて具体的に考えるよい機会となった。
(研修受講報告)
  • 福山市の現状や多文化共生にあたっての問題点等を分かりやすくまとめていた。一番印象的であったのが,「多文化共生」≠「国際交流」であり,同じ土地で生活していくためには,文化や言葉の違いによる問題点等を知り,共生を図ることが大事であるということを学ぶことができた。
(ワークショップ)
  • 日頃考えていないので,災害対策におけるポイントがなかなか出てこなかった。この機会に,災害時の対応について考えておくべきだと思いました。

-最後に-

 「職員が互いに伸びあう場になるといいですね」というご意見もいただきました。こうした研修会を引続き開催していきますので,ぜひご参加ください。(聴いてみたいテーマについても募集中です。)

(報告まとめ)市民局市民部協働のまちづくり課 渡邉

(JIAMメールマガジン第53号掲載(2007.11.28発行))