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JIAM情報ひろば

(報告)兵庫県猪名川町 九鬼 麻衣

第128回2014.02.26

第5回ソリューション・フォーカス自主研修会in猪名川町を開催しました

 2013年11月、全国市町村国際文化研修所(JIAM)の同窓生が中心となり運営しているソリューション・フォーカス自主研修会の第5回目を、兵庫県猪名川町で開催しました。


自主研修会の様子
(事例発表・黒石市 西塚氏)

 ソリューション・フォーカスとは、「問題ではなく解決に焦点をあてる」思考をもとに、行動していく手法です。「SF」と略すると科学研究と誤解されがちですが、違います。国際文化研修2012年夏号にソリューション・フォーカスが詳しく特集されていますので、ぜひご覧ください。
 平成21・23・24年度JIAM研修受講生、そして研修を終えたばかりの25年度生に加え、近隣市から研修生のクチコミなどで興味を持った「初体験」の方もご参加くださり、2府6県から総勢29名が参加しました。
 今回は、SFの基本的な考え方を学ぶ入門編と、参加者がグループワークなどでSFを体感するメニューに加え、「事例発表」コーナーを設けました。事例発表者として、平成24年度JIAM研修受講後、自らの職場で組織風土改善を実践された、青森県黒石市の西塚啓さんが来てくださいました。SFの考え方をもとに、職場に笑顔が増えるよう取り組み、成果を挙げられた報告は、「自分にも何かできるかも!」という期待の力を与えてくれるものでした。


自主研修会の様子
(事例発表・猪名川町 九鬼)

 また、私自身も、事例発表をさせていただきました。私は、JIAM研修受講前まで、とても引っ込み思案でした。人前で話すのは苦手、「私にできるわけがない」というところから全ての物事に入ってしまうので、事例発表なんてとんでもない。けれど、SFを学び、『できないことよりできることに目を向けていこう』、と一歩ずつ進んできました。そして、共に研修を受講し、「これができるようになったね!」「がんばったね!」と小さな成功や努力を見つけては、OKメッセージで励ましてくれる仲間や講師の先生のおかげで、今回、やってみようと思えました。発表の出来はともかく、「チャレンジしたこと」に自分の変化を実感しました。この姿勢は、仕事や人生に大きなプラス効果になっています。

 自主研修会のお誘いとして、「来るときよりも帰るとき、きっと元気になっています。」という言葉を掲げていました。終了後、「本当に、来た時より元気になった!」というお言葉を数名の方からいただき、改めて、SFの力を感じました。
 研修後は、懇親会で、それぞれの職場のことやまちのことなど情報交換。皆さん自分のまちを愛する気持ちが大きく、わがまち自慢もたくさん聴こえる中、職場の課題などの話も出ていましたが、学んだばかりのSFで「どうすれば〇〇に近づけますかねえ?」「そんな中で頑張っている〇〇さんってすごいと思います!」という、あたたかい声かけと笑顔が飛び交っていました。

 「リフレクティング・チーム」などのワークを通し、SFの手法を学ぶこと、復習すること。これが研修の内容ですが、もうひとつ大切なことは、「SFを知る仲間」とつながることでもあります。今後も、ゆるやかなつながりを持ちながら、SFの輪が広がるよう、この自主研修会を皆様と続けていきたいと考えています。

(JIAMメールマガジン第128号掲載(2014.2.26発行))