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ワンポイント英会話

JIAM教務部研修副主幹 ラッセル・ピケット

第09回2005.04.28

ワンポイント英会話~日本の街、地域等の英語での説明方法 第9回

前回は、市町村の情勢や方針等に関するQ&Aについて例文を中心に学びました。

■今回のワンポイント
数の英語の発音について分かりやすく説明したいと思います。
先日テニスをしていた時のことです。5人のメンバーがいて、交代でダブルスをすることになりました。1人は審判です。
◇ 得点が入ると、「Love - HIF tin (15)」と声を出して言いいました。
私の耳にその「HIF tin」は、「fifty (50)」に聞こえました。
しかし、せっかくテニスを楽しんでいましたので、黙っていました。
特に、私は発音に関して一つ一つ注意をする必要がない、むしろそれこそコミュニケーションの邪魔になると信じています。
しかし、セットが終わったら、何度も「HIF tin (15)」や「SAA ti (30)」と言っていたメンバーに分かりやすく、正しい発音を次のように伝えました。
◇ Fifteen (15) の場合、「TEEN」を強く発音しなければなりません。
そうしないと「fifty (50)」 に聞こえるので、誤解します。
◇ fifty の場合、一つ目の語句を強く発音し、「FIF ty」と言います。
また、「fifteen」や「fifty」の fif の部分ですが、Hではなく、Fの発音なので、上の歯を下のくちびるにのせて息を出せば、分かりやすい発音になります。「five」のfとvも、または「seven」のvも、上の歯を下のくちびるにのせて息を出せば、うまく発音できると思います。
◇ 「thirty (30)」や「thirteen (13)」の発音について、どの語句を強く発音しなければならないか分かりますか。正解は、「THIR ty」と「thir TEEN」です。それから、最初の二文字は、Sではなく、thなので、舌を上の歯に当て、息を出せば、上手に発音できると思います。
「three」、「three thousand」等のthももちろんこのように発音すればいいでしょう。

■ますます世界中で話される言語なので、英語はネイティブのものだけではないと信じています。国により、または地方により、様々な発音がありますが、多少発音の違いに慣れたら、コミュニケーションが十分図れるはずです。従って、ネイティブの発音のみ認めるのは誤った考え方だと思います。英語は世界中に話されているので、国や地方の「ナマリ」があるのは当然であり、それこそが英語の多様性と面白さの特徴でしょう。最終的には、相手に通じれば、発音にあまりこだわる必要はないのですが、聞き取れないほどの発音、あるいは、誤解を起こす発音の場合、コミュニケーションにならないので、注意すべきだと思います。発音にはあまり心配しなくてもいいのですが、向上できるところに多少力を入れればいいでしょう。例えば、発音記号を復習したり、リスニングもスピーキングも含む発音のホームページ(http://international.ouc.bc.ca/pronunciation/)。
英語の学習は、もちろん発音だけではありませんので、4技能や単語、文法などもバランスをとったアプローチでがんばって勉強を続けてください。

■次回もお楽しみに! 頑張って!(R.P.)