実施報告

人事評価制度の実践~納得性を高めるための評価者訓練~
【期間】28年5月12日(木)-5月13日(金)

平成28年度政策・実務研修「人事評価制度の実践~納得性を高めるための評価者訓練~」を5月12日(木)から13日(金)までの2日間で実施いたしました。
 本研修は、人事評価制度の運用にあたり、実践的な評価者訓練に焦点を当てて実施しました。実際に評価者訓練を行われている自治体の具体的な事例を交えながら、評価者の能力向上を目的とした研修を企画・実施できる知識・スキルを学んでいただくことを目指しました。

◎研修の様子を写真にて紹介します。

←早稲田大学政治経済学術院 教授 稲継 裕昭氏の講義風景
 稲継氏には、2日間、講義・事例紹介・意見交換会・演習をとおしてご指導いただきました。
 前提となる人事評価制度の意義や目的をご講義いただいた後、制度を効果的に運用するための評価者の役割や評価にあたって重要となる事項をご説明いただきました。
事例紹介→
 寝屋川市総務部人事室副係長の横田真樹氏、池田市市長公室人事課人材育成推進参与の上浦善信氏、岡谷市総務部総務課主幹の今井康貴氏から、それぞれの自治体で運用されている人事評価制度の概要や評価者訓練についてご紹介いただきました。
 事例紹介後はパネルディスカッション形式で質疑応答を行い、受講者の疑問にお答えいただきました。
←演習風景
 納得性のある評価をするために受講者それぞれが思うポイントについて、ワールドカフェ方式で意見交換を行いました。
演習風景→
 ケース教材を用い、まず各自で評価を行いました。その後、グループで意見をすり合わせ、グループ間の評価の違いを比べることで評価者の目線を合わせる演習を行いました。

◎受講者の皆さまからの感想の一部をご紹介します。

・評価者訓練の重要性、意義などがよく理解できた。
・先進的取り組みの紹介のあと、質問に答えていただき、各市の人事評価制度について職員の納得性の部分がよく分かった。
・先進事例を知ることができ、自分の市にも導入できることがあれば導入したいと感じた。
・色々な人と現状や課題について話し合うことができてよかった。
・班内部での評価のずれや他の班との評価のずれをどう修正していくのかということが学べた。
・納得性のある評価について、評価制度に対する信頼と評価そのものへの信頼があることがよく分かった。
・実際に評価を体験することで、職員向けに研修するときの参考になった。
・評価のつけ方の難しさと評価者訓練の重要性がよく分かった。
・人事評価制度は完成形がなく、皆の声を聞きながら見直していけばよいということが分かった。

 今回の研修には、全国から24名の方にご参加いただきました。今回学んだことや研修を通して築かれたネットワークを存分にご活用いただき、今後の業務に生かしていただけましたら幸いです。
 JIAMでは、今後も地方自治体が抱える課題解決の一助としていただけるような研修を実施してまいります。どうぞご活用ください。