学長挨拶

学長 小池 信之
全国市町村国際文化研修所(JIAM)は、平成5年の開講以来、地方自治を支える全国の市町村長・職員、市町村議会議員等の皆様に、最先端の高度・専門的な知識、スキルを提供する研修機関として歩んでまいりました。令和6年度も前年度と同等の約6千人の研修参加をいただき、開講以来の受講者累計は12万5千人を超えました。これもひとえに、皆様のご支援とご協力の賜物であり、心から感謝申し上げます。
さて、深刻化する人口減少・高齢化、物価高騰、災害の激甚化・頻発などに加え、予断を許さない国際情勢の影響も懸念され、わが国を取り巻く情勢は厳しさを増しています。住民の生活を第一線で支える市町村には、こうした社会環境の激変、山積する課題に果敢に対応し、誰もが住みやすく持続可能な地域社会をつくっていくことが求められています。
そのためにも、公に携わる一人ひとりが課題解決力を高めていくことが必要です。JIAMでは、国際情勢も含めた広い視野、時代の変化に柔軟に対応する力、地域の課題を発見・解決する企画力等の養成、全国の行政内外関係者の人的ネットワークづくりなど、皆様のニーズに応える研修を実施しています。令和7年度も人材マネジメントを通じた組織力向上、DXの推進など市町村の関心分野を拡充し、幅広いテーマで年間100本超の研修を実施する予定です。
JIAMが立地する大津市唐崎の地は、日本最大の湖・琵琶湖、日本仏教の一大聖地・比叡山を臨み、千年の都・京都に隣接する地の利もあって、古来より政治・文化の歴史上、重要な役割を果たしてきました。人材育成、研鑽の場に相応しい地、JIAMに多くの方々が集い、学び、交流する成果は、各々の地域で課題解決に向けた力強い原動力となるでしょう。
意欲ある皆様には、是非、JIAMの門をお叩き下さい。全国の市町村から一人でも多くの方に研修参加いただきますよう、職員一同心よりお待ちしております。
令和7年7月