実施報告

人事評価制度とその運用の実際
【期間】27年7月27日(月)-7月30日(木)

平成27年度政策・実務研修「人事評価制度とその運用の実際」を、7月27日(月)~7月30日(木)の4日間の日程で実施いたしました。
 本研修では、より実効性の高い人事評価制度について、演習や事例報告を通して考えるとともに、人事評価を行う上で必要不可欠な職場でのコミュニケーションについて参加体験型学習を通して学んでいただきました。
【研修のねらい】
・実効性のある人事評価とは何か理解する
・公正かつ客観的な人事評価制度とするための方策について理解する
・人事評価の方法(能力評価・業績評価)について理解する
・コーチング・面談のスキルを高め、展開するための基礎知識を体得する

←早稲田大学政治経済学術院教授 稲継裕昭氏の講義の様子。
→課題演習 発表の様子
 透明性が高く実効性のある人事評価制度にするにはどうしたらよいか、それぞれ割り当てられた課(係)における係長の役割、必要な能力、評価指標などについてグループで話し合い、発表しました。
←京都造形芸術大学 教授・特定非営利活動法人学習学協会 代表理事 本間正人氏の講義風景。
→参加体験型学習の様子
納得性の高い人事評価を実施するためには日ごろのコミュニケーションが大切です。本間氏の指導の下、コーチングや面談のロールプレイをしながらコミュニケーションの重要性を体感していただきました。

受講者からは以下のような感想がありました。

・講義や他自治体の状況から、現在の当町の位置や進んでいる方向性について確認することができた。

・当市の現在の問題点(評価者訓練や相対評価の処理)を客観的に見ることができた。その解決のヒントも多くいただけた。すぐに改善や修正を行うことはできないが、時間をかけてより良い形にしていきたい。

・アンケート集計や豊田市、茨木市の事例、多くの参加者との情報交換により、本市で課題となっている処遇への反映について、被評価者の人事評価への理解と納得が前提となることがよく理解できた。評価者訓練の内容の充実をすすめたい。

・苦情処理相談、処理制度の整備について、それぞれ一定程度概念的に完成させていたが、さらに補足し、精度をあげ、文書化することができることとなった。

・制度案(H27版)を構築中の段階だが、研修項目すべてが非常に理解しやすくとても参考になった。お陰で制度案のイメージが自分の中でできた。帰庁後、早い時期に作成完成しそうです。

 今回の研修には、全国から40人の皆さまに参加いただきました。今回学んだことやネットワークを活かし、それぞれの地域で活躍していただければ幸いです。
 JIAMでは、今後も自治体のニーズに即した研修を実施してまいります。どうぞご活用ください。