実施報告

生活困窮者の自立支援
【期間】28年7月4日(月)-7月6日(水)

平成28年度政策・実務研修「生活困窮者の自立支援」を7月4日(月)から6日(水)までの3日間で実施いたしました。
本研修では、様々な支援を展開している事例を取り上げ、生活困窮者を支える体制整備の進め方や地域のネットワーク形成の手法について学び、それぞれの地域資源を活用した支援について考えました。

・募集案内ちらし http://www.jiam.jp/workshop/doc/2016/16460/tr16460.pdf

◎研修の様子を写真にて紹介します。

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厚生労働省社会・援護局地域福祉課 生活困窮者自立支援室長 

本後 健 氏 講義風景
導入講義として、生活困窮者自立支援制度の理念・概要・最新動向や、生活困窮者を支援していくために必要な多様なネットワークのかたちについて、具体的事例を交えながらお話しいただきました。

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社会活動家/法政大学現代福祉学部 教授 
湯浅 誠 氏 講義風景
路上生活者支援をはじめ貧困問題に関する活動をされてきた湯浅氏から、生活困窮者の身の上に起こる様々な課題と、行政職員としてそれらにどう向き合い対応していくかについてお話しいただきました。

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模擬支援調整会議 演習風景
プランの実効性を高めるためには、各相談事例や地域の社会資源等の検討を行う支援調整会議の充実が重要であることから、この時限では、具体的なケースを通じて、総合的で効果的な相談支援の進め方について検討しました。

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ワールドカフェ・ふりかえり 演習風景
研修全体をふりかえるとともに、受講者同士で各自治体の取り組みや課題を共有しあい、 様々な主体との連携などによる効果的な事業の実施方法について考えました。演習は、企業、大学、行政、NPOの4つのセクターを経験し、それを活かしたファシリテーションを実践されている九州大学大学院統合新領学府客員准教授 加留部貴行氏からご指導をいただきました。

◎受講者の皆さまからの感想の一部をご紹介します。
「つなぐことの大切さを再認識しました。自分の身の回りの人たちともう一度つながれることについて考えてみたいです。」
「良い事例を聞けました。具体的なあるべき支援の姿が見えてきました。」
「担当者の正直な悩みを共有できる時間があり、仕事に対する意欲がさらに湧きました。」
「他の受講者の支援体制や取り組みが聞けてとても参考になりました。自市にあてはめてできることをやってみたいと思います。」

今回の研修には、全国から46名の方にご参加いただきました。今回学んだことや研修を通して築かれたネットワークを存分にご活用いただき、今後の業務に生かしていただけましたら幸いです。  
JIAMでは、今後も地方自治体が抱える課題解決の一助としていただけるような研修を実施してまいります。どうぞご活用ください。