実施報告

市町村議会議員研修[2日間コース]:議会改革を考える~先進事例に学ぶ住民参加・情報公開~
【期間】27年11月9日(月)-11月10日(火)

 平成27年度市町村議会議員研修[2日間コース]議会改革を考える~先進事例に学ぶ住民参加・情報公開~を、11月9日(月)~10日(火)の2日間の日程で実施いたしました。
 本研修では、市町村議会議員の皆さまを対象に、議会改革を進めるにあたっての基本的な事項を学習するほか、議会改革のなかでも特に住民参加・情報公開という観点について、先進事例紹介や演習を通して理解を深めていただくことを目的としています。

早稲田大学名誉教授 北川正恭氏の講演風景です。
「地方自治の現行と議会改革の動向」と題して、ご自身の経験も踏まえてご講演いただきました。
早稲田大学マニフェスト研究所事務局長 中村健氏の講義風景です。
今回の研修の進め方や、この研修を通して理解していただきた考え方などについての説明をしていただきました。
岐阜県可児市議会 川上文浩前議長、
北海道芽室町議会 広瀬重雄議長からは、各議会における議会改革の取り組みについて、特に住民参加や情報公開に関する内容を中心としながらご紹介いただきました。
2つの事例紹介後に、中村健氏を交えて、会場全体との意見交換や質疑応答を行いました。
(写真は質疑応答を行っている様子。左から中村氏、川上氏、広瀬氏)
 
 2日目午前中には、「ダイヤログ」という演習を行いました。
 今回のダイヤログのテーマは、「議会だよりをどのように改善すればよいか」。
 自分の意見に固執せず、相手の意見を受け止め、共通理解を探し出すことを意識しながら進めていただきました。
 ダイヤログの際には、出された意見を見える化することで、スムーズな意見交換となることを体験していただくために、ふせんやホワイトボード等を使っていただきました。
 最後に、ダイヤログを通して導かれた結論について、各班から発表していただきました。
 今回は受講者が多かったため、2つの教室に分かれて実施しました。それぞれの教室については、中村健氏、麗澤大学地域連携センター松野豊氏にご指導いただきました。

◎受講者の皆さまからは下記のような感想が寄せられました。
・議会事務局との関わり、改革を進めていく上での現実と対応などが語られ、わかりやすかった。
・改革は待ったなしの状況であることを再認識した。出来ない理由を言うのではなく、出来ることから取り組んでいこうと思った。
・正直申し上げて、自分たちの行っている議会改革なんて改革ではないなと頭をくだかれた思いです。否定していても始まらないので、地元に戻り、整理して、出来ることから一歩でも進めるようにがんばっていきたいです。

 今回の研修には、全国から94名の方にご参加いただきました。今回学んだことを今後の議会活動で活用していただければ幸いです。
 JIAMでは、引き続き、市区町村議会議員の方を対象とした、実務に活用できる研修を実施してまいります。多くの皆さまのご参加をお待ちしております。