実施報告

現場から描くこれからの地域医療
【期間】27年10月28日(水)-10月30日(金)

 平成27年度政策・実務研修「現場から描くこれからの地域医療」を10月28日(水)から30日(金)までの3日間で実施いたしました。
 本研修では、医療・介護・福祉の連携により在宅医療をどのように進めるか、また、健(検)診の受診率を上げることにより医療サービスの受診をいかに減らしていくか等、自治体現場から持続可能な地域医療について考えていきました。

◎研修の様子を写真にて紹介します。

←【自治医科大学地域医療学センター長 梶井英治氏 講義風景】
「医療機関・住民とともに地域医療を支える取り組み」と題し、今後の地域医療のあり方、地域医療を考える視点等についてお話しいただきました。
【広島県呉市福祉保健部保険年金課長 山川聡吉氏 講義風景】→
「データを活用した医療費適正化の取り組み」と題して、ジェネリック使用促進通知、レセプト点検の充実・効率化、重複受診者リストの作成、レセプトデータによる医療費分析などの取り組みを紹介していただきました。使用された資料は、「自治体の事例集」に掲載をしております。リンク(http://www.jiam.jp/case/?no=194
←【滋賀県大津市健康保険部保健総務課企画総務グループ兼長寿政策課地域包括ケア推進室保健師 坂口和代氏 講義風景】
「在宅医療を充実させるための取り組み」と題して、在宅医療・介護連携推進事業、多職種連携取り組み体制、入退院支援ルールの策定などの取り組みを紹介していただきました。
【演習風景】→
演習では、各班が「在宅医療の推進」「住民との連携」「医療費適正化」のいずれかのテーマを選択し、班員が抱えている問題意識を共有。その中から1つの自治体の問題を解決するための施策の議論を行い、発表をしました。
演習指導と発表講評は、自治医科大学地域医療学センター長 梶井英治氏、新潟県福祉保健部医師・看護職員確保対策課参事 神田健史氏、自治医科大学地域医療学センター地域医療学部門助教 古城隆雄氏に担当していただきました。

◎受講者の皆さまからは下記のような感想が寄せられました。
・住民の力を発揮できるような仕組みづくりを考えていければ良いなと感じました。地域づくりはまちづくりそのものということがわかりました。
・自分の自治体でも似た課題がでている中、どうしたらよいのかと迷っています。データの活用など再度見直していきたいと思います。
・課題を探る方法が分かりました。市町村は住民に1番近い存在であることが再認識できました。
・目からうろこの講義でした。財政面から直営の施設、サービスが民営化されていく中、広域化、複数体制で支援していくという考えは全ての政策において必要かつ重要であるなと思いました。
・色々と具体的なお話しをいただきとてもすっきりした気持ちになりました。
・悩んでいるときに適切なアドバイスをいただき参考になりました。

 今回の研修には、全国から30名の方にご参加いただきました。今回学んだことや研修を通して築かれたネットワークを存分にご活用いただき、今後の業務に生かしていただけましたら幸いです。
 JIAMでは、今後も地方自治体が抱える課題解決の一助としていただけるような研修を実施してまいります。どうぞご活用ください。