実施報告

自治体の内部統制と監査機能
【期間】27年11月24日(火)-11月26日(木)

 平成27年度政策・実務研修「自治体の内部統制と監査機能」を11月24日(火)から26日(木)までの3日間の日程で開催しました。
 この研修では、内部統制を切り口に自治体マネジメントのあり方と内部統制の重要な構成要素である内部監査の意義について学びました。
 なお、本研修は、関西学院大学専門職大学院経営戦略研究科教授石原俊彦氏のコーディネートのもと実施いたしました。

研修内容の詳細は、以下をご参照ください。

【←関西学院大学専門職大学院経営戦略研究科教授 石原俊彦氏 】
 行政を取り巻く諸課題をあらかじめリスクとして事前に洗い出し、評価・特定した上で、その対応策を講じることによって、事務処理ミスや不祥事の発生を未然に防ぐ「リスクマネジメント」の考え方、内部統制の目的、6つの構成要素について受講者間のグループ討議を交えた双方向型の講義で解説いただきました。
【豊橋市総務部行政課 丸山精也氏 講義風景→】
 豊橋市では「豊橋市行財政改革プラン」の重点推進項目において、監査機能の見直しを含めた内部統制機能強化を挙げています。その取り組みについて、「業務記述書」「フローチャート」「リスクコントロールマトリクス」の業務3点セットを中心にご紹介をいただきました。
 なお、ご講義当日の資料はこちらからご覧いただけます。
http://www.jiam.jp/case/?no=197
【←瀬戸内市長 武久顕也氏 講義風景】
 瀬戸内市と備前市の2市で行う監査事務局の共同設置。全国初となるその取り組み状況についてご講義いただきました。
【ふりかえりの様子→】
 研修最後の時間では、学んだことを職場にどう生かすかについて考え、グループ討議を行い、各班で共有しました。

写真ではご紹介できませんが、本研修では他にも下記の方にご講義いただきました。
○岐阜県県土整備部道路維持課主査(前監査委員事務局監査第二課主査) 丸山恭司氏
○大阪市行政委員会事務局監査部監査課特別監査担当課長代理 重枝克己氏 

受講者の皆様からは、下記のようなご感想が寄せられました。
「監査の在り方の講義が多く、知っていなければならない視点、項目が理解できました。」
「実際にリスクを回避するシステムを構築する際の障害や難しさ、そして導入後の成果を理解することができました。」
「監査事務局の共同設置の利点に説得力がありました。他の共同で行う事務を見直す時のヒントになりました。」
「具体的な手順が資料にまとめてありましたので、とても分かりやすく、今後の業務の参考になりました。」

 本研修には、全国各地から34名の皆様が参加されました。今回学ばれたことを今後の活動にお役立ていただけましたら幸いです。
 今回の研修で学んだことに加え、共に学び、意見を交換し合った仲間とのネットワークも活用いただきながら、今後の業務を進めていただければ幸いです。
 なお、平成28年度の本研修は、10月18日(火)~20日(木)の3日間で実施します。
 JIAMでは、今後も自治体のニーズにあった研修を実施してまいります。是非ご活用ください。