実施報告

伝えたいことが伝わる自治体広報戦略~ソーシャルメディアの活用も視野に~
【期間】27年10月19日(月)-10月21日(水)

 平成27年度政策・実務研修「伝えたいことが伝わる自治体広報戦略~ソーシャルメディアの活用も視野に~」を、10月19日(月)~10月21日(水)の3日間の日程で実施しました。
 この研修は、目的や対象者に合った広報方法の選定、効果的な情報発信の方法について考え、地域経営の観点から広報戦略を企画・立案できるようになることを目的としています。
 具体的には以下のような方に受講いただきました。
○戦略的な広報業務についてより知識を深めたい
○行政施策等の伝えたい情報についてより住民に興味を持ってもらいたい
○情報の受け手の立場に立った広報の方法について学びたい
○より効果的なシティプロモーションを行いたい


↑講義風景
◎研修の様子を写真にて紹介します。
研修は、河井孝仁氏(東海大学文学部広報メディア学科教授)の講義で始まります。
「なぜ広報が必要なのか」という基本の部分から、広報活動を行う上で踏まえておかなければならない事柄等についてご講義いただきました。
その後は演習を中心に進めていきます。
今回の演習では、班ごとにモデル自治体を選定し、その自治体について今後どのようにすればより効果的な広報手段が取れるのか、みんなで議論していきました。

↑演習風景1(グループ討議)

↑演習風景2(発表)
「グループ討議→全体発表」をテーマごとに繰り返し行います。テーマを少しずつ掘り下げ、何度も討議、発表を繰り返し行うことにより、最終的に実行可能なプランが完成します。
モデル自治体の魅力をグループごとに出し合い、それを生かしながら自治体の魅力を外部へ発信していく方法を検討します。討議の結果は、班ごとに発表します。
お互いに評価し、最後に講師の河井氏から講評をいただき、3日間にわたる研修を終了しました。

↑演習風景3(発表)

受講者の方からは以下のような感想をいただきました。

・実際に演習をしてみて今までの自分の自治体の戦略の甘さがよくわかった。
・地域の特色を活かしたまちづくり、ブランドメッセージの設定方法が取得できたことは大変実のあるものだった。
・演習は、段階を踏みながら、いつの間にか難易度が上がっている感じで取り組みやすかった。自分の業務につながることもあり、とても学びが多かった。
・どのようにロジックを使い、戦略的に広報をする方法が学べた。
・「つくること」が目的になっている広報誌や、「やること」が目的になっているイベントばかりだったので、大変勉強になりました。
・広報は、住民の参画意欲を増加させるために行うのだということ、また、戦略をつくることで業務を整理することができるということを学べた。

 今回の研修には、全国から48名の方にご参加いただきました。今回学んだことや研修を通して築かれたネットワークを存分にご活用いただき、今後の業務に生かしていただけましたら幸いです。
 JIAMでは、今後も地方自治体が抱える課題解決の一助としていただけるような研修を実施してまいります。どうぞご活用ください。