実施報告

公共政策エッセンス講座~政策の立案~
【期間】27年9月7日(月)-9月11日(金)

 平成27年度公共政策技法研修「公共政策エッセンス講座~政策の立案~」を9月7日(月)から11日(金)までの5日間で実施いたしました。
 本研修は、地域の課題解決のために政策をどのように検討し、立案していくのか、その基本的な考え方やプロセス、検討すべき視点等について基礎から学ぶことを目的に実施しました。また、データの正しい読み方や統計資料を政策形成や政策分析に生かす方法についても学びました。

◎研修の様子を写真にて紹介します。

←【政策研究大学院大学教授 高田寛文氏 講義風景】
「公共政策概論」と題して、公共政策の基本的な考え方や政策過程の各段階における意義や重要項目、また政策目的と手段との関係や具体的な政策手法等についてご講義いただきました。
【大阪大学大学院国際公共政策研究科准教授 小原美紀氏 講義風景】→
「データ分析の基本~統計的思考を身につけよう!~」と題して、「統計データから何を読み取るのか」「相関関係は必ずしも因果関係ではない」「統計データを使う時の注意点」など統計を読むための12のポイントについてご講義いただきました。
←【アクセンチュア株式会社アクセンチュアアナリティクス日本統括マネジング・ディレクター 工藤 卓哉氏 講義風景】
「データを活用した政策立案・政策分析」と題して、ニューヨーク市、佐賀県庁、有田町等でのデータ分析・活用の実践事例をご紹介いただきました。
【政策立案の実践(演習風景)】→
今までの講義を踏まえて「子どもの貧困対策について、独自性のある政策を提示する」演習を行いました。演習指導・発表講評は、人事院公務員研修所主任教授 高嶋直人氏にご担当いただきました。

◎受講者の皆さまからは下記のような感想が寄せられました。
・体系的に公共政策を立案する順序や考え方について知ることができました。
・データの見方の幅が広がったことを実感できました。それと同時に更なる訓練の必要性を痛感しました。
・とても価値のある知識を得られました。今の仕事で出している統計を見直したいと思いました。
・ICT技術によって得られるデータの多さを知りました。それによって分析できること、立案できる政策を理解できました。
・プレゼンテーションの準備のため、問題の発見から政策提案の流れを理解できたことが良かったです。とてもためになりました。

 今回の研修には、全国から28名の方にご参加いただきました。今回学んだことや研修を通して築かれたネットワークを存分にご活用いただき、今後の業務に生かしていただけましたら幸いです。
 JIAMでは、今後も地方自治体が抱える課題解決の一助としていただけるような研修を実施してまいります。どうぞご活用ください。