実施報告

環境とユニバーサルデザインに配慮したまちづくり(国内+海外)
【期間】27年9月9日(水)-9月21日(月) 【うち海外研修】27年9月12日(土)-9月21日(月)

 平成27年度「環境とユニバーサルデザインに配慮したまちづくり」国内研修3日間(9月9日(水)~11日(金))、海外研修10日間(9月12日(土)~21日(月))の日程で実施いたしました。
 まず、3日間の国内研修では、これからの環境政策のあり方やユニバーサルデザイン等を学んでいただきました。
 その後、10日間の海外研修では、イギリスのロンドン、ドイツのフライブルク、フランスのストラスブール、ナントを訪問しました。各都市では専門知識のある現地ガイドの案内を受けるとともに、行政機関や住民等とのヒアリング・意見交換を通じて、理解を深めていただきました。
 また、国内及び海外研修の全日程を、徳島大学大学院ソシオテクノサイエンス研究部 教授 山中 英生氏にご指導いただき、ふりかえりも行いながら、研修を実施いたしました。


 次に、13日間にわたる研修の様子を紹介いたします。

←本研修のコーディネーター
 徳島大学大学院ソシオテクノサイエンス研究部 教授 山中 英生氏の国内研修講義風景
【9/13~14 ロンドン】 現地ガイド:秋山 哲男氏→
オリンピックパーク(オリンピック跡地)を視察し、オリンピックレガシーやユニバーサルデザインの活用を学びました。写真はオリンピックパーク内での解説の様子。この他に、ロンドンでは歴史的建造物におけるユニバーサルデザイン視察や、市街地の視察(自転車を活用したまちづくり、オリンピックで再整備された公共交通)、ロンドン大学(UCL)にてユニバーサルデザインの取組のヒアリング、民間による高齢者や障がい者を対象とした送迎サービスを行っている事業所等を視察しました。
←【9/15 フライブルク】 現地ガイド:村上 敦氏
フライブルク郊外のフライアムト村にある風力発電施設内で説明を受ける様子。この他に、村内ではバイオマス発電を行っている農家、乳牛+太陽光発電+風力発電に取り組んでおられる農家を順に訪問し、再生可能エネルギーの活用全般について学びました。市内ではガイドの村上氏から、ヴォーバン住宅地を視察しながら、フライブルク市の都市計画について解説を行っていただきました。
【9/16~19 ストラスブール、ナント】 現地ガイド:藤井 由実氏→
フランスの2都市では、LRT等を活用してまちに活気を取り戻した都市戦略や、文化を軸に据えたまちづくり施策について学びました。写真はナント市の行政にヒアリングを行っている様子。ガイドの藤井氏から解説をいただきながら、実際に市内を走るLRT(トラム)やBRTの乗車、パークアンドライドの乗換え場所の視察、文化施設の視察等も行いました。

 海外研修には、徳島大学大学院ソシオテクノサイエンス研究部教授 山中英生氏に全行程ご同行いただくとともに、各分野の専門家である秋山哲男氏、村上敦氏、ヴァンソン藤井由実氏に各都市においてコーディネートいただき、先進事例の視察・調査を行いました。 
 受講者からは、次のような感想が寄せられました。
 「国内・海外ともに視察目的が明確であり、講義・演習等についても細部まで計画的に構成され、非常に充実した内容でした。また自らの自治体にも活かせる施策があり、今後自団体の企画、提案に繋がるものと思います。」
 「日本国内の先進事例の紹介は、大いに刺激を受け、ハード、ソフト両方の側面から聞きたい質問に丁寧な姿勢でご対応いただけた」
 「ロンドン大学最初のカレッジを視察でき、これまで多くの日本人留学生が学び、日本国を牽引してきた事実を再認識し、感動した」
 「国土を大切に使っていこうとする、意識、システムの日本との異なりように衝撃を受けました」
 「百聞は一見にしかずで、現場で直接自身の目で学べて良かった」
 
 本研修には、全国各地から15名の自治体職員の皆様にご参加いただきました。研修を通じ、気づいたこと、学んだことを、今後の業務に活かしていただくよう、期待しております。